一般社団法人 ネイティブウォーキング協会 代表 中島 武志

ゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)との出会い

私は施術家として、肩こりや腰痛、膝痛などにお困りの多くの方と、向き合う毎日を過ごしていました。
その中でも当時、特に対処に困っていたのが、外反母趾です。
有効な施術を施すことができず、いわゆる一般論に近い話しかすることができませんでした。
今だにそうですが、当時世の中の外反母趾治療はテーピングやサポーター、グーパー運動やマッサージなどが主流で、それでも無理なら手術、というのが一般的に広まっている情報。私もそんな改善法の一部を、実際に習ってはみたものの、実際に有効だと感じることは、できませんでした。
なぜなら、どこもテーピングのやり方やマッサージのやり方は教えてはくれるものの、どうやって発生したか、という原因についてがはっきりしておらず、原因に対しての対策があいまいで、今の崩れた形状を整えるだけの、対処療法としか思えなかったからです。

そんな時ある幸運な出会いから、アメリカ足病医学を修めた方の講義を受ける機会がありました。
そのときのことを一言で言うと、文字通り衝撃でした。そこには私が知りたかった、外反母趾発生の明確な理論的メカニズムがありました。
もちろん先天的な素養などもありますが、やはり主たる原因は良くない「歩き方」、更にはっきり言うと足の「過剰回内(オーバープロネーション)」という使い方です。

要するに外反母趾も「生活習慣病」の1つ、ということです。
早速私は現場に持ち帰り、外反母趾にお悩みの多くの方の協力を得て、理論を実践に移します。
理屈だけを話しても、習得してもらえるわけではありません。
理に適った歩き方を理解し、取り入れてもらう過程に苦労はありました。

しかしその苦労は、足指を触ることなく外反母趾を改善できるという、結果で実を結ぶことになります。
また、外反母趾の改善を目的として習得された方の多くが、肩こりや腰痛、膝や股関節の痛み等の全身の症状の改善も感じておられることから、歩き方の改善の重要性を、痛感することになりました。

そこでこの歩き方をぜひ多くの方に知ってもらうべく、”ゆるかかと歩き”と名づけ、このネイティブウォーキング協会の発足に至った次第です。