一般社団法人ネイティブウォーキング協会について

代表挨拶

一般社団法人 ネイティブウォーキング協会 代表 中島 武志

● ゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)との出会い

私は施術家として、肩こりや腰痛、膝痛などにお困りの多くの方と、向き合う毎日を過ごしていました。 その中でも当時、特に対処に困っていたのが、外反母趾です。

今だにそうですが、当時世の中の外反母趾治療はそれらテーピングやサポーター、グーパー運動やマッサージなどが主流で、それでも無理なら手術、というのが一般的に広まっている情報。

私もそんな改善法の一部を実際に習ってはみたものの、実際に有効だと感じることはありませんでした。

 

なぜなら、どこもテーピングのやり方やマッサージのやり方は教えてはくれるものの、そもそも外反母趾はどうやって発生するのかという「原因」について、納得のいく説明をしてくれるところはなかったからです。

要するに教えてもらう改善法は、今の崩れた形状を整えるだけの「対処療法」としか思えませんでした。

 

そんな時ある幸運な出会いから、アメリカ足病医学を修めた方の講義を受ける機会があったのです。

そのときのことを一言で言うと、文字通り「衝撃」でした。

そこには私が知りたかった、外反母趾発生の明確な理論的メカニズムが、すべて明らかになっていました。

もちろん先天的な素養などもありますが、やはり主たる原因は良くない「歩き方」、更にはっきり言うと足の「過剰回内(オーバープロネーション)」という使い方です。

要するに外反母趾も「生活習慣病」の1つだった、ということです。

 

早速私は現場に持ち帰り、外反母趾にお悩みの多くの方の協力を得て、理論を実践に移します。

理屈だけを話しても、習得してもらえるわけではありません。

理に適った歩き方を理解し、取り入れてもらう過程に苦労はありました。

また、外反母趾の改善を目的として習得された方の多くが、肩こりや腰痛、膝や股関節の痛み等の全身の症状の改善も感じておられることから、歩き方の改善の重要性を、痛感することになりました。

 

そこでこの歩き方を”ゆるかかと歩き”と名づけ、それを広めるために一般社団法人ネイティブウォーキング協会を発足した次第です。

このゆるかかと歩きが多くの方の知るところとなり、外反母趾を始めとした様々な症状の改善にお役立ていただけることを願っております。

しかしその苦労は、足指を触ることなく外反母趾を改善できるという、結果で実を結ぶことになります。

 

また、外反母趾の改善を目的として習得された方の多くが、肩こりや腰痛、膝や股関節の痛み等の全身の症状の改善も感じておられることから、歩き方の改善の重要性を、痛感することになりました。

 

そこでこの歩き方を”ゆるかかと歩き”と名づけ、それを広めるために一般社団法人ネイティブウォーキング協会を発足した次第です。

このゆるかかと歩きが多くの方の知るところとなり、外反母趾を始めとした様々な症状の改善にお役立ていただけることを願っております。

 

保護中: プロフィール

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協会の理念と目的

現在増え続ける国民医療費が、国庫ひいては私たち一人ひとりの税負担などを、年々圧迫しています。

この状況に対する根本的な対策は、「いかに治すか」ではなく、「いかにならないか」ということに尽きるのではないでしょうか。

今日の病の9割以上は、疫病等の感染によるものではなく、日々の自らの習慣で作る「生活習慣病」だと言われています。

では「いかにならないか」のためには、生活習慣の改善が必要不可欠なのは、誰の目にも明らかだと思います。

 

それら生活習慣病の中でも、肩こりや腰痛や膝の痛み等に代表される体の外部の症状は、加齢に伴って発生することはもちろん、現在は児童や学生のころからお悩みの方も増えてきています。

それらの症状は一般的には、「悪い姿勢」等の生活習慣が主な原因と認知され、改善に取り組まれている方も増えてきています。

 

しかし実は「悪い姿勢」と同等以上に、「悪い歩き方」という習慣が、それらの症状の発生の大きな原因となっているのです。

私たちはこれまでの研究や取り組みの中で、理に適った歩き方の習得が様々な症状の改善や、QOLの向上に大きく役立つことを、明らかにしてまいりました。

しかし未だ姿勢の改善ですらも、取り組みが十分に広まっているといえない現在。

ご自身の歩き方に疑問を持ち、その改善に取り組まれている方は、さらに少ない状況です。

そもそもそれを広める人材や施設の存在も、大きく不足しております。

 

そこで私たちはこの協会を設立し、歩き方の改善による健康づくりを広め、「健康的で希望に満ちた社会作り」に貢献したいと考えています。

ゆるかかと歩きとは

● ゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)の特徴

足をただの二本の棒のように捉え、交互に前に動かせばとりあえずは歩くことができる。そう考えている方も多いのではないでしょうか。 しかし実はそうではなく、足にはその骨格の構造上、無理なく負担を最小限にし進むことができる、理に適った歩き方がちゃんと存在するのです。

このことを専門的には、生体構造力学(バイオメカニクス)と言います。

足の骨は56個(種子骨含む)もあり、人体の全ての骨の約1/4もが集まっています。

そして歩くときには、その全ての骨がどう連動しながら動くのか、決まっているということになるのです。

そのことを私たちは、生まれ持った生来の歩き方としてゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)と名づけました。

本来は考えるまでも無く本能的に、自然に理に適った歩き方ができていたはずなのですが、靴などファッションの影響や、スポーツでの動きの影響などで、現代人はそれが、崩れてしまっている方が多いのです。

その理に適った、生まれ持った歩き方(足の使い方)ができなければ、そのせいで足が痛んだり変形したり、不安定になったりしていき、それが全身にまで影響を及ぼします。

 

● アメリカ足病医学

この私共の提唱するネイティブ ウォーキングの理論的なベースは、アメリカの足病医学にあります。

アメリカは足に対する医療が発達し、一万人を超える足専門医(フットケアポディスト)が活躍する国です。

そこで確立された治療の理論を、歩き方の改善という予防の現場で取り組みやすいようにしたものがゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)。

具体的には「屈曲感覚歩行」「二軸感覚歩行」というのが、理論の柱となっています。

このように理論的な背景が、はっきり明らかになっていることに加え、体に悩みを抱えている皆さんがどう間違えていて、どの手順でお教えすればスムーズなのか等を考えられた、習得に当たって実際的なものとなっています。

また、なんとなく健康に良い、というような漠然としたものではなく、皆さんが習得されることで、外反母趾や様々な足の痛みはもちろん、腰や肩などの全身の症状に対してまでも、明らかな改善を実感できることが、大きな特徴と言えます。

 

● 屈曲感覚歩行

「地面を蹴って歩きましょう」や、「足を美しくみせるために、ヒザを伸ばして歩きましょう」等と聞くことが多いと思いますが、この歩き方を「伸展感覚歩行」といいます。

これに対してゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)は、ヒザを柔らかく抜いて使う「屈曲感覚歩行」。

スムーズな重心移動を可能にし、驚くほど足が軽くなります。

 

● 二軸感覚歩行

骨格自体が元々、足と足の間(歩隔)は空いているものなので、自然に歩こうと思えば、一直線上を歩くような歩き方は、無理があることが分かります。

ゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)では、線を跨いだ状態をキープして歩く「二軸感覚歩行」。

その自然な歩き方が、全身の状態の調整に繋がります。

 

● 代表的な、やってはいけない歩き方

一般的に知られていることとは違うことも多いですが、生まれ持った自然な歩き方を目指すゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)にとって、以下のような歩き方は、修正すべき問題点といえます。

 

①地面を蹴って歩きましょう、は ×

蹴らなくても前に進むことができる、自然な歩き方を身につけましょう。

②大またで歩きましょう、は ×

大またでも小またでも無く、あなたの骨格にあった、自然で適正な歩幅というものがあります。

③拇指球(親指の付け根)に体重を掛けましょう、は ×

足は内側に「土踏まず」があるぐらいなので、歩くとき使用するのは基本的に足の外側のイメージです。

④ヒザを伸ばして歩きましょう、は ×

ヒザは伸び切らせていると、過伸展(反張膝)という障害を発生します。

⑤足指を使って、地面を掴むように歩きましょう、は ×

歩行時の自然な動きの中に、掴むという動作はありません。

⑥一本線の上を歩くように足を運びましょう、は ×

人体の骨格から見ても、一本線の上を歩くのは、負担無く自然であるとは言えません。